※子どもの教育とはまったく関係ないですが、英語関連ということで書いちゃいます。
ずっと気になっていたTOEIC SWテストを受験してきました。せっかくなので感想を書きます。
●受験者の年齢層、男女比は? ――待ち時間に観察
試験当日は午前の部と午後の部にわかれて2回の試験が行われる。私が受験したのは14:00試験開始の午後の回。受付開始までに待合室でアンケートの記入、注意事項の確認などもろもろの作業を含めて30分ほど待たされる。(この時間、ものすごく無駄だと思います! 長すぎ。もうちょっとコンパクトに進められるハズです)そこで同じ回に受験する人たちが一同に集められるので周りを観察。私の回の受験者は9名(男性:5、女性4)で、女性の方が多いだろうと想定していたので、ちょっとびっくり。
ちなみに私は33歳。他の受験者は私よりも年上の人にしか見えなかった。(すみません、見た目で判断するしかなかったので、もし年下の人がいたら、本当にすみません)だいたい30代半ばから40代くらい。やっぱり受験料(9975円)がネックなのかしら。
●テスト開始までの流れと受験する席の様子
待合室で30分待たされたあと、会場に到着した順にひとりずつ別の教室に呼ばれる。そこで写真撮影をした後、PCがある座席の前に案内される。そして、いちばん驚いたのはココ! 案内係の人が「PCの指示に沿ってください」というのでそのままCONTINUEボタンを押したら、マイクの音量を調節した後、なんといきなりテスト本番が始まっちゃうの。私としては、「先にPC操作の注意事項を読んでてくださいね」のつもりでCONTINUEを押したのにー。
つまり、案内された順に、個人のペースでテストが進んでいくわけ。しかも受験者はみんな同じ部屋にいるので、いくらヘッドフォンをつけても先に試験を開始したひとたちのスピーキングテストの回答が聞こえる。私は3人目だったから、先に二人の人がスタートしていたのだけれど、私の直前にいたのが男性で声が大きいの。しかも、とても英語がスムーズで発音もばっちり。そんなのが聞こえてきたら、こっちは気が気じゃない! 「(となりの人の回答を)聞きたい! でも自分の試験も始まっちゃう、うぅ、私はあんなにスムーズに回答できない!」って感じで、心はドギマギ。いや、これは本当に焦る。これは花マルのテスト環境とは言えないと思います。
去年、HSK(中国語)のスピーキングテストも受験していて、TOIEC SWはこの試験よりは快適に受験できるだろうと思っていたのだけれど、目の前にPCがあって簡単な敷居で座席は区切られているものの、受験者が感じるフラストレーションはHSKもTOIEC SWも対して変わらないというのが私の感想。
※ちなみに私が受験したHSK(口試:初級)のスピーキングテストは、大学の大教室(100人くらい座れる大きさ)に受験者が集められて、4人がけの席に2人が着席。横長の机でもちろん敷居などはありません。そこで一斉にmp3レコーダーのような機械に音声を吹き込む試験が行われるのです。いくら隣の人とひと席空いているからと言っても、100人もの人が同じ部屋でしゃべっているわけです。私は自分の声も聞き取れませんでした。しかも一斉にスタートするので、ひとつの問題について3秒で終わってしまう人もいれば10秒間話続けている人もいて、早く回答し終わってしまった人はちょっと焦ります。中には制限時間内に何度も「あ、まちがえた、もう一度」と言って、言い直しをしている人の回答が聞こえてきたりして、ちょっと笑ってしまったりもします。
●スピーキングテスト
スピーキングの試験時間は20分。短くないですか? もっと長くてもよさそうじゃないですか?
事前にちゃんと確認しておかなかった私が悪いんだけど、苦手なので特に練習していた写真描写問題が1問しかなくてがっかりしました。ちゃんとココに書いてあるのにね。私バカ。それから違和感があったのは解決策を提案する問題で、電話のメッセージに録音されたお客様のクレームに電話で回答するというもの。留守電にクレームが入っていたのは分かるけど、返事を60秒こちらがしゃべりっぱなしっておかしくない? 電話をかけたら会話のやりとりあるよね。それなしで一方的に返事するのって現実味ないよー。最後の意見を述べる問題も難しかったな。準備の時間に日本語で言いたいことはまとめたのだけれど、いざ英語にするとうまく話せなかった。くやしーー。このあたりはちゃんと事前対策しておかないとダメですね。つまり「対策が必要」ということは、ネイティブでも対策しないと満点は取れないつくりだぞ、ということがポイントです。
●ライティングテスト
スピーキング20分に対してなんとこちらは60分。この1:3の時間の重みの差は打倒なのかどうか私にはさっぱりわかりません。でも私は話す力だけを試したかったので、ライティングで60分も拘束されるというのはイヤだったな。でも1万円払っているのだから、ということでがんばって最後までやり遂げました。ライティングの写真描写は5問もあって、提示された2単語を使って写真を表すセンテンスを書くというもの。これは日本の英語教育がお得意としているジャンルなので、ほぼ問題ないでしょう。
2問めのEメール作成問題。ひょえー、これが全然できなかった。ちなみに私はネイティブアメリカ人と仕事で毎日英語でメールやりとりをしているのですが、問題に提示されたようなやりとりは一度もしたことがありませんでした。普段やりとりしているメールのノリが軽すぎるのかもしれないけれど、でもお堅い内容でお堅い文章を考えてしまって、これは大失敗。でもね、この時の問題の内容がおかしすぎたっていのもあると思うんだよね。図書館からのメールで、「本の販売を促進したいのだけれどよい提案はないか?」に、少なくとも3つの提案をするというのが問題。え? なんで図書館が本を販売するの? おかしくない? 私はこの段階で考えすぎちゃって、よい提案が3つもできなかったよ。でもさ、今よく考えてもやっぱりこの時の問題はおかしいよ。
そして、3問めの意見を記述する問題。これは考えればちゃんとわかる(というか意見を出すことができる)問題でした。でも300ワードは書かなくてはいけなくて、私は250ワードくらいしかかけなかったな。
●試験を終えての感想――次に向けて
まだ結果が届いていないので、どうなるのか本当に楽しみ。手ごたえとしては、自分の実力の50%くらいしか出せなかったような気がする。原因としては、
1)試験対策がほぼできていなかったこと
2)スピーキングテストの時にまわりの人の声が聞こえすぎて集中しにくかったため
3)PCに向かって話すというイメージングが足りていなかったこと
4)ライティング試験の途中で長め&大きい地震が起きて4分ほど気がそれてしまったこと、
などが考えられる。
それにしてもパソコンの画面に向かって話すというのは本当に会話のテストになるのかいまいち疑問です。かなり違和感あるよ。
●学習用テキスト
今回の試験を終えてみて、とにかくもう少し予想問題をしっかりとくこと、採点のポイントについて勉強しておくことが大切だと分かったのだけれど、SWテストを学習できる日本語の本がぜんぜんないの! 何冊かあるんだけど、どれも回答例が少なすぎて万全準備ができるっていう感じではないです。
私は知人が韓国から入手したテキストブック(上記画像参照)を参考にしていたのだけれど、なんと韓国ではスピーキングとライティングが別々に受験できるそう。すばらしい! ってか、なんで日本はできないの!? 受験料半額にしてスピーキングオンリーのテストじゃんじゃんやったほうが絶対に日本の将来のためになるって。 最近ちらほらと、韓国のテキストを翻訳したものが数冊出はじめたみたいだけど、受験者としては見やすくてとにかく回答例がたくさん掲載されているものが欲しいので、そういう内容のものが手頃な値段で簡単に入手できるといいなぁ。