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2015年4月4日土曜日

私小説   水村美苗著 1995年に小説単行本化



バイリンガルニュースのマミちゃんのコラムで、マミちゃんが「この本は格別」と紹介していたので気になって読んでみた。バイリンガル小説って紹介されていたけれど、本を読み始めるまでそれがどういう意味なのかわからなかった。本の正式タイトルは『私小説 from left to right』。この名のとおり、文章は左から右へ、つまり英文のように横書きで書かれている。そして本文の基本は日本語だが、NYで暮らしている日本語と英語のバイリンガル姉妹(著者は妹)の会話は日本語と英語のミックスで書かれている。こういう時は英語になるんだな、という感覚が読み取れておもしろい。さらに、ひとりのセリフなのに、ひとつのことを伝えるのに日本語と英語では人柄がずいぶんと変わって読み取れるところも興味深いと思った。

 「格別な一冊」まではいかなかったが、私も15~17歳の約2年間をアメリカの公立高校で過ごした人間としては、いろいろと重なる感情や体験が蘇ってきて、忘れていた記憶を取り戻したような感覚になった。

 最も共感したのは、著者が中学生のときに受けた英語のクラスの話。担任はMr. Keith。アメリカには英語を母語としない生徒も多くいるため、英語が苦手な生徒のためのクラスというのがほぼ必ず用意されている。ネイティブでも英語力が一定の基準に達していないとこのクラスに送られる。著者は、この通称dumb classで作文を書き、それが担任のKeith先生の目にとまった。彼はとても美苗の作文をほめ、彼女に上級英語クラス(honor class)も並行して受講するようにすすめる。この時の作文のお題は、なんでもいいから好きなものを取り上げそれについて書くこと。他の生徒はモノを取り上げたのに対し、美苗だけは抽象的な「秋」というテーマをとりあげた。それも田んぼや稲穂が登場する日本の秋だ。Mr. Keithにとってこの話題がとても新鮮だったということもあるかもしれないが、美苗が放課後の時間、自宅ではほとんど日本の小説を読んでいるということを知って、何らかの希望と確信を抱いたのだろう。そうして送られた上級クラスでは、
・Robert Graves の The Greek Myths
・HomerのIliad、Odyssey
・Shakespeare
などが取り上げられたらしい。さらに美苗に日本語の詩を朗読させ、haikuを書いたりもしたらしい。(本文中でもhaikuは英字で書かれていた。英語になってるんだね)

このMr. Keithが美苗に言った言葉。

Don’t forget your Japanese.

これが私がこの本でいちばん感動した一文。

母語の力は大切にしなくてはならない。そして私も日本語は世界中の中でもきっととてもオリジナルであると同時に優れた言語でもあると思う。私も自分の母語が日本語で本当によかったと思うことがたびたびある。英語は勉強でどうにかなっているけれど、日本語を第二言語として学ぶなんて、私にはとうてい無理だろう。

さて、このエピソードが私自身のアメリカの高校生活とどのように結びついたかというと、私の場合はMs. Blackが登場することになる。Ms. Blackは「黒」という色の名前の美術の先生だ。私は英語がまったく話せない状態で、親の判断でアメリカの公立高校に送り込まれた。学年はsophomore(日本の高校1年生にあたる)で、どの授業をとったらよいか、学期が始まる前にカウンセラーと相談して授業の時間割を決めた。私も英語が話せなかったので、英語の基礎を学ぶそれこそdumb classをひとつ、そしてAmerican Literature(アメリカ文学)、American History(アメリカの歴史)を強制的に受講させられた。それ以外は自由に選ばせてくれたが、英語をなるべく使いたくないので、水泳や美術のクラスを多く取った。

アメリカの授業は日本では受けたことのないようなさまざまなカリキュラムがあって今思えば本当に恵まれていたと思う。中でも美術のクラスの種類の多さには驚いた。思い出せるだけでもPainting(描画), Craft(工芸), Ceramic(陶芸), Design(デザイン)があり、このほかにもあと2種類くらいあった気がする。私が最初にとったPaintingのクラスの担任がMs. Blackだ。最初は鉛筆一本で書くデッサンからはじまり、そのデッサンした絵をさまざまな方法でアレンジした作品を作っていく。中でも面白かったのが、四方1mくらいある大きな紙に人物を3人描く。そして塗り絵をするのだが、使っていいのはクレヨン5色のみ。決まった5色の中から色を混ぜて新しい色を作るのは自由。限定された色だけで、あれほど表情豊かな絵が描けるとは思っていなかったので、自分でも完成作品を見ておどろいた。この作品はアメリカのステイ先に置いてきてしまったので、今頃は捨てられているだろう。

 このMs. Blackはなぜか私の作品を非常に気に入ってくれて、よく褒めてくれた。おそらくだが、ほかの生徒が描く作品にくらべて日本人の私が描いた絵は線が几帳面なほどに細かく、人物の髪や洋服の模様などをバカ丁寧に忠実に書き写していたからだと思う。他の生徒は、簡略することを心得ており、なるべくはやく授業を終えたい一心で少しでも手間のかかることは避けたいというような風潮があった。そんなクラスのムードも読み取れなかった私は、ただひたすら丁寧に見たありのままを描いていた。それがMs. Blackの心を打ったのか、夏休みに入る前、私は彼女のデスクに呼ばれこう言われた。

I want your drawing to be in my exhibit. And I also want your drawing to be in a Denver Art competition.

私の作品を彼女の生徒の優秀な作品を集めた展示会に出したい。そしてデンバー地域のアートコンテストに出したい、と。
私が日本からの留学生だと知っていた彼女は、「だから夏休みが明けたら必ずこの教室に戻ってきて作品を最後まで仕上げてね」と言い足した。しかし、私はこの夏休みにホームシックで日本に戻ってしまった。

水村さんのMr. Keithの話を読むまですっかりこんな話は忘れていたのだが、日本では美術音痴だと思われていた私の作品がこんなにまで褒められたことは後にも先にもこの時だけだろう。そして、この夏休みにMs. Blackのところに戻っていたら、私は今ごろまったくちがう人生を送っていたかもしれない。

Ms. Blackは元気にしているだろうか。

今年の6月に久しぶりにDenverに行くので、私の通った高校が今はどうなっているのかちょっと見てこようと思う。私の作品もどこかに残っていないかなあ。

2015年2月8日日曜日

仕事の愚痴


 ああああ、もう今担当している英語の書籍の先生・・・いつもそうなんだけど、とにかく自分で文章を書かないの。それですんごい印税もらってるのよ。じゃあ誰が書いてるの?ってそれは私、編集者ですよ。企画というか大まかな案はもちろん先生が持ちかけてくるんだけど、それを書籍に落とすまでの間に、きちんとした原稿をいっさい書かないってどういうことなの?全部こっちか案を下書きして持っていって、それをブラシュアップする形でしか仕事ができないのよ。そんでもっていつもギリギリになって、いままで作り上げてきた原稿やレイアウトや表紙のイメージとかについて、「あらためてゆっくり見てるんだけどココはやっぱりこの方がいい」とか平気で言ってくるわけ。あああああ、こっちは締切に間に合わせるために必死で先生になんども確認して作り上げてきたのに、もうやってらんないよね!! どっかに吐き出さないとやり切れなかったのでここで言ってしまいました。少しスッキリしたので、とにかく早く今担当しているこの本が終わるように祈ります。

2015年1月7日水曜日

お気に入りのナーサリーライム動画



『子どもと英語』を読んで、子どもが英語を学ぶうえで歌や絵本って本当に大切なんだなあと思いました。特にライムなどの音遊び(文字あそび)がたくさん使われているナーサリーライムの力ってすごいのね、と今あらためて思い直しているところです。

うちのジン君はThe Wheels on the Busの絵本が好きで、ある日YouTubeの動画でThe Wheels on the Busが流れているものを見つけて、大ファンになってしまいました。私がテレビに接続してあるKindleを触っていると、近くで「バシュ、バシュ見たいの」とアピールしてきます。それもかなりの頻度で。

この動画です。



プレイ時間は約54分。
とても長いのです。もちろんThe Wheels on the Bus以外のナーサリーライムもたくさん入っているのですが、ちょっと長すぎるので私はいつも適当なところで止めます。
とは言っても気が付くと結構先の方まで進んじゃって、私も家事をしながら聞いていていろんな歌を覚えました。

The Wheels on the Busだけで4パターンくらいの歌が入っています。
他にうちの子どもが好きなのは

  • Three Little Kittens
  • Five Little Monkeys Jumping on the Bed (←これがナーサリーライムだって知らなかった)


Three Little Kittens は歌詞に「ミャー、ミャー、ミャー、ミャー You shall have no pie」というところがあって、「ミャー」の部分が耳に残りやすいのと、最後のpieがタイミングよく声に出しやすいのか、pieの部分だけちゃんと合わせて歌っています(笑)。
同じメロディでもpieを言うときと言わないときがあるのですが、それってきっとちゃんとpieが出てくるフレーズが分かっているんですよね。つまりyou shall have noのフレーズが聞こえたときだけpieって言っていいっていう感覚が分かっているんだなと思って感心しちゃいました。


2014年10月24日金曜日

軽井沢の全寮制インターナショナルスクール ISAC


今、たまたまつけたテレビでやっていたガンブリア宮殿の本日の特集がこれだった。

スピーカーはISAC設立者の小林りん氏。現在39歳(若い!)。

途中から見たので、前半のどのようにこの学校を立ち上げたのか、立ち上げに至った思いはなんだったのかは最後までわからなかったが、放送終了後HPで見てみたらこのようにあった。


事態が変化したのは、2010年夏にサマースクールを開催してからだった。企業の保養施設を借り、世界の名門校から優秀な先生を招き、<リーダーシップ教育>を実践。それは、①多様な価値観を受け入れ、活かす力②課題を発見する力③失敗を恐れず行動する力 の3つの力を育むという、かつてない授業内容だった。授業の根底にあるのは「デザイン思考」という考え方だ。小規模ながらも、小林の考える新しい教育を現実にしてみせたことで、協力者も資金も集まり始めたのだった。2014年8月、入学式に訪れた父兄たちも小林に共感。学校づくりに自ら参加したいと申し出る。一方、小林はこの間、乳飲み子を抱え、家庭との両立が問題になったこともあった。しかし、今では夫も応援している。小林りんには、正面から問題に取り組み、周囲の共感を得て動かすリーダシップ能力が備わっている!!(ガンブリア宮殿HPより)


この中で一番ひっかかったのは「デザイン思考」という考え方。
自分の課題を見つける力、それに向き合い解決する力、それをやり遂げるための計画力、こういったことがここで言われている「デザイン」なんだよね。
すっごい当たり前風に要約すると、「目標を持って、それをやり遂げる」ってことなんだと思うんだけど、それが学校で学べるなんてすごいよね!
私なんかの時代にはそんな、リーダーとか、問題解決力とか、そもそも自分で課題をつくる能力なんて一度も大きく取り上げられたことなんてなかったと思うよ。

やっぱり番組で小林さんが言っていたように、時代が違う。
自分の子どもが生活をする時代は「次世代」なんだって意識しないといけないんだって思った。

実は、今日、仕事ですごいビッグな座談会があって、英語教育会のドンが集まるみたいなところに参加しました。それぞれの先生がたはもちろん英語に熱心なのだけれど、それ以上に教育全般についても問題意識をとても持っている先生がたばかりで、「あ、教育者ってこういう人たちなんだな」って思っていたところだったの。

私も先生に憧れがあって、いつか自分でも教えてみたいと思うけれど、編集の仕事もあるし、とてもじゃないけれど今はそれどころじゃなかな。でもいつかきっと。
って、この「きっと」と先延ばしにしているところがもう「デザイン思考」じゃないんだよね。「風まかせ思考」だよね。うーん、これじゃいかんね。

で、私もISACのことを番組で知って、すごい興味を持ってしまったのだけれど、私自身も英語にこだわっているんじゃないんだなっていうのが、再認識できた。理科でも、算数でもいいから、子どもたちの可能性を広げられることをなんでもいいから手伝えたらいいなって思っている自分がいて、びっくりしたー。

あまりまとまりのない話になっちゃったけど、どこかに書いておかないとISACのことも小林りんさんのことも忘れてしまうのが怖くて、ちゃちゃっと書きました。
よしこれで記録として残るね。















★この本のことも思い出した。



教育関連で起業家という意味では非常によかったよ、コレ。
(kindle版だそうよ)





2014年7月3日木曜日

山移 玲さんのバイリンガル教育情報




今日、電車の中でやることがなくて、「そうだバイリンガル教育の情報収集しよう」とググってヒットした山移さんのブログの記事がとても参考になりそうだったので、ここでシェア。

ググればなんでも出てくるから、ちょっとでもバイリンガル教育に興味があってググったことがある人ならすぐ見つけられると思うんだけど、最近はいかに知名度のある記事であっても、誰でも知っていそうな記事でも、とにかくいいと思ったものは積極的に1)記録に残す、2)シェアする、 3)発信するをしようと思ってます。

というのは集団自衛権についての、私のFacebookやTwitterの友人の反応を見ていて思ったんだけど、みんな自分の意見を表に出さなすぎる! それが政治的なことであろうとなかろうと自分の立ち位置や意見をはっきりと表せる人がいかに少ないのかということがよくわかって正直びっくりしたのだよ。

Twitterでつながっている人は知人ばかりではないので、いろんな意見が飛び交うのだけれども、個人的な友人に限ってはやっぱりほとんどの人が無反応だった。でも、こういう友だちって、ちゃんと面と向かって合って話すと結構いろいろ物事知ってて、それなりに考えももってるんだよ。でも、絶対にSNSとかで前に出さないの。
いやああ、今回の集団自衛権については、それがただの「イイネ」でも「シェア」でも「リツイート」でもいいとからもう少しリアクションしてほしかった。今日(7月2日)になっていろんな著名人のコラムや意見などが出回るようになったから、少しはリアクション増えたけど、おそいっつーの。
んんん、いやそんなことはないか。これからでもいいから、とにかくどんどんいいと思ったことや、自分が正しいと思うことや、意見の表明が必要なものごとに関してはどんどんアピールしなきゃなと思ったわけなんですよ。

おっと、余談が長すぎた………。
つまりね、山移さんのブログやコラムはバイリンガル教育に興味がある人に届いてほしいなと思ったのでここにメモします。

・All About の連載記事 http://allabout.co.jp/newsdig/c/63935
・海外移住ブログ http://ameblo.jp/leioyamada
・総合的なサイト http://www.leilingual.jp/





2014年6月22日日曜日

PS22 は Public School 22の略



PS22コーラスについての日本語記事がほとんどなくてびっくりした。
せめてwikiにあがっているくらいの情報は日本語でもひろえるかと思っていたら、とんでもない。YouTube動画のおすすめをセレクトした記事に簡単な解説が書いてある程度のページばかり。ま、映像を見れば彼らの素晴らしさのほとんどは伝わるからそれでいいっていっちゃいいんだけど。

数少ない日本語記事の中でこれを読んでいたら、
こんなのを発見。え、こんな番組があるの? Alexa ChungってTweeのスミレちゃんが翻訳した本Itの著者だよね。最近よく名前を見かける。Bling RingのKatie Changとよく勘違いしちゃうんだけど、別人。

※そもそも、Alexa Chungって私のフォローしているツイートの中でよく見かけるんだけど、まだ私個人的にはどんな人かフォローしきれてないの。これから要勉強だな。Wikiによるとイギリス出身のモデル兼Vougeの編集者でMTVの番組(It’s On with Alexa Chung)のホストで人気があるみたいね。

いやね、久しぶりにPS22のLiszotmaniaの動画を見たら、また涙しちゃって(いつものことなんだけど)、自分の子どももこんな感性を持ってほしいと強く思う訳ですよ。頭がすごくよくなくてもいいから、音楽を聞いたら体が反応しちゃうみたいな自然力というか素直さを備えてほしいの。だから日本でもこういう団体とかないのかなとも思うんだけど、アメリカでだって珍しいからとりあげられているわけであって、日本にはなかなかできないだろうな。
こどもにバスケやらせようとか思ってたけど、やっぱり音楽もやってほしい。
ギターとピアノできるようになってほしいな。

★追加情報
Passion Pitのバックコーラス、この3曲をPS22がやってるんだって。Passion Pit invites… って書いてあったから、彼らからアプローチしたんだね。いやー、ますますNYっていう街だけでいろんなことがつながるんだなあと魅力を感じますです。





おまけ





2013年12月20日金曜日

行きつく先は英語の壁

 ここ最近、「やっぱり最後は英語か」と英語の強さを再確認する機会が2回ほどあったのでメモ。

 ひとつめは書籍で(細かく言うと電子書籍)、「ニッポン・ダンディ」金曜日レギュラーのモーリー・ロバートソン著『自分を信じていい時代 水平化した世界で生まれ変わる多様性』。これを読んだ直後の感想…「やっぱり英語かぁ」。





 ふたつめは一昨日早稲田大学で行われた、ニューヨーク市立大学大学院のジェレミー・キャプラン氏の講演「アントレプレニュリアル(起業家的)ジャーナリズム」を聞いて。


 主人も興味がありそうな内容だったので二人で行ったのだけれど、まさに今英語ができるできないの壁は大きいと痛感している主人にとっては、イタイところを突かれたようで、ため息をつきながら「やっぱり最後は英語かぁ」と言っていました。ちなみにうちの主人は海外のデザインやアートに興味があって、日本語では提供されないような海外の記事やブログを読みたいのに、英語ができないために情報を収集する段階でいつもくじけます。私はそれを長年横で見ていて、できないのであればできるように努力するしかないとずっと言っているのに、そんな努力はほぼしていなさそう。まぁ、主人に期待してもしょうがないので、その分子どもに同じ思いをさせないようにがんばらなくては。
※このアントレプレニュリアルジャーナリズムの講演は非常におもしろかったので、別のエントリーを立てていつかブログに書こうと思います。

 モーリーの書籍とジェレミー・キャプラン氏の講演は、もちろんそれぞれ無関係でまったく異なるテーマについて語っているのに、ふたりの主張はほぼ同じことです。ものすごくかいつまんで言ってしまうと、「デジタル化が進み、インターネットがあたり前に使えるこの時代では、国境や貧困の差を飛び越えて、みんなが自由に学びたいことを学び、発信したいことを発信できる。だから自分のオリジナリティをもっと大切に育ててBe your own brand.」ということだと思います。

さらにコンパクトに言うと「自分をもっと発信せよ」ということですかね。

 でも、これを効率的にある程度価値のある情報を交えて発信するには、最新情報を世界から収集するために英語が必要。また、知識を学ぶためにMOOCなどを利用するにも基本的には英語が必要。その結果ビジネスになりそうなサイトやプロジェクトができたとしても、それを起業にこぎつけるための社会的バックアップが必要。つまり新しいビジネスに興味を持ち、それに投資してみようと思う投資家のセンスが必要なのだけれど、日本にはそんなチャレンジングな投資家はほぼいない(らしい)……などの実態があるのだけれど、でも「英語」というスキルが備わっていれば、すごくシンプルにクリアできる課題ばかりだと思うのですよ。

 そう、だからやっぱり英語はできた方がいいんだ! と(ずっと前からわかっているのですが)あらためて思いました。日本で生活していて、両親の母語が日本語である以上、息子がバイリンガルになることはまずあり得ないと思うのですが、それでもやっぱり英語はキライにならないで欲しいと、強く心に刻んだのでした。

今日は新しい英語の絵本を2冊購入したので、明日さっそく息子に読んであげたいと思います。



2013年11月10日日曜日

TOEIC SWテストを受験してみて

※子どもの教育とはまったく関係ないですが、英語関連ということで書いちゃいます。
ずっと気になっていたTOEIC SWテストを受験してきました。せっかくなので感想を書きます。





公式ページ:http://www.toeic.or.jp/sw/

●受験者の年齢層、男女比は? ――待ち時間に観察
 試験当日は午前の部と午後の部にわかれて2回の試験が行われる。私が受験したのは14:00試験開始の午後の回。受付開始までに待合室でアンケートの記入、注意事項の確認などもろもろの作業を含めて30分ほど待たされる。(この時間、ものすごく無駄だと思います! 長すぎ。もうちょっとコンパクトに進められるハズです)そこで同じ回に受験する人たちが一同に集められるので周りを観察。私の回の受験者は9名(男性:5、女性4)で、女性の方が多いだろうと想定していたので、ちょっとびっくり。
 ちなみに私は33歳。他の受験者は私よりも年上の人にしか見えなかった。(すみません、見た目で判断するしかなかったので、もし年下の人がいたら、本当にすみません)だいたい30代半ばから40代くらい。やっぱり受験料(9975円)がネックなのかしら。

●テスト開始までの流れと受験する席の様子
 待合室で30分待たされたあと、会場に到着した順にひとりずつ別の教室に呼ばれる。そこで写真撮影をした後、PCがある座席の前に案内される。そして、いちばん驚いたのはココ! 案内係の人が「PCの指示に沿ってください」というのでそのままCONTINUEボタンを押したら、マイクの音量を調節した後、なんといきなりテスト本番が始まっちゃうの。私としては、「先にPC操作の注意事項を読んでてくださいね」のつもりでCONTINUEを押したのにー。
 つまり、案内された順に、個人のペースでテストが進んでいくわけ。しかも受験者はみんな同じ部屋にいるので、いくらヘッドフォンをつけても先に試験を開始したひとたちのスピーキングテストの回答が聞こえる。私は3人目だったから、先に二人の人がスタートしていたのだけれど、私の直前にいたのが男性で声が大きいの。しかも、とても英語がスムーズで発音もばっちり。そんなのが聞こえてきたら、こっちは気が気じゃない! 「(となりの人の回答を)聞きたい! でも自分の試験も始まっちゃう、うぅ、私はあんなにスムーズに回答できない!」って感じで、心はドギマギ。いや、これは本当に焦る。これは花マルのテスト環境とは言えないと思います。
 去年、HSK(中国語)のスピーキングテストも受験していて、TOIEC SWはこの試験よりは快適に受験できるだろうと思っていたのだけれど、目の前にPCがあって簡単な敷居で座席は区切られているものの、受験者が感じるフラストレーションはHSKもTOIEC SWも対して変わらないというのが私の感想。

※ちなみに私が受験したHSK(口試:初級)のスピーキングテストは、大学の大教室(100人くらい座れる大きさ)に受験者が集められて、4人がけの席に2人が着席。横長の机でもちろん敷居などはありません。そこで一斉にmp3レコーダーのような機械に音声を吹き込む試験が行われるのです。いくら隣の人とひと席空いているからと言っても、100人もの人が同じ部屋でしゃべっているわけです。私は自分の声も聞き取れませんでした。しかも一斉にスタートするので、ひとつの問題について3秒で終わってしまう人もいれば10秒間話続けている人もいて、早く回答し終わってしまった人はちょっと焦ります。中には制限時間内に何度も「あ、まちがえた、もう一度」と言って、言い直しをしている人の回答が聞こえてきたりして、ちょっと笑ってしまったりもします。


●スピーキングテスト
スピーキングの試験時間は20分。短くないですか? もっと長くてもよさそうじゃないですか?
事前にちゃんと確認しておかなかった私が悪いんだけど、苦手なので特に練習していた写真描写問題が1問しかなくてがっかりしました。ちゃんとココに書いてあるのにね。私バカ。それから違和感があったのは解決策を提案する問題で、電話のメッセージに録音されたお客様のクレームに電話で回答するというもの。留守電にクレームが入っていたのは分かるけど、返事を60秒こちらがしゃべりっぱなしっておかしくない? 電話をかけたら会話のやりとりあるよね。それなしで一方的に返事するのって現実味ないよー。最後の意見を述べる問題も難しかったな。準備の時間に日本語で言いたいことはまとめたのだけれど、いざ英語にするとうまく話せなかった。くやしーー。このあたりはちゃんと事前対策しておかないとダメですね。つまり「対策が必要」ということは、ネイティブでも対策しないと満点は取れないつくりだぞ、ということがポイントです。


●ライティングテスト
 スピーキング20分に対してなんとこちらは60分。この1:3の時間の重みの差は打倒なのかどうか私にはさっぱりわかりません。でも私は話す力だけを試したかったので、ライティングで60分も拘束されるというのはイヤだったな。でも1万円払っているのだから、ということでがんばって最後までやり遂げました。ライティングの写真描写は5問もあって、提示された2単語を使って写真を表すセンテンスを書くというもの。これは日本の英語教育がお得意としているジャンルなので、ほぼ問題ないでしょう。
 2問めのEメール作成問題。ひょえー、これが全然できなかった。ちなみに私はネイティブアメリカ人と仕事で毎日英語でメールやりとりをしているのですが、問題に提示されたようなやりとりは一度もしたことがありませんでした。普段やりとりしているメールのノリが軽すぎるのかもしれないけれど、でもお堅い内容でお堅い文章を考えてしまって、これは大失敗。でもね、この時の問題の内容がおかしすぎたっていのもあると思うんだよね。図書館からのメールで、「本の販売を促進したいのだけれどよい提案はないか?」に、少なくとも3つの提案をするというのが問題。え? なんで図書館が本を販売するの? おかしくない? 私はこの段階で考えすぎちゃって、よい提案が3つもできなかったよ。でもさ、今よく考えてもやっぱりこの時の問題はおかしいよ。
 そして、3問めの意見を記述する問題。これは考えればちゃんとわかる(というか意見を出すことができる)問題でした。でも300ワードは書かなくてはいけなくて、私は250ワードくらいしかかけなかったな。


●試験を終えての感想――次に向けて
 まだ結果が届いていないので、どうなるのか本当に楽しみ。手ごたえとしては、自分の実力の50%くらいしか出せなかったような気がする。原因としては、
1)試験対策がほぼできていなかったこと
2)スピーキングテストの時にまわりの人の声が聞こえすぎて集中しにくかったため
3)PCに向かって話すというイメージングが足りていなかったこと
4)ライティング試験の途中で長め&大きい地震が起きて4分ほど気がそれてしまったこと、
などが考えられる。

それにしてもパソコンの画面に向かって話すというのは本当に会話のテストになるのかいまいち疑問です。かなり違和感あるよ。


●学習用テキスト
 今回の試験を終えてみて、とにかくもう少し予想問題をしっかりとくこと、採点のポイントについて勉強しておくことが大切だと分かったのだけれど、SWテストを学習できる日本語の本がぜんぜんないの! 何冊かあるんだけど、どれも回答例が少なすぎて万全準備ができるっていう感じではないです。
 私は知人が韓国から入手したテキストブック(上記画像参照)を参考にしていたのだけれど、なんと韓国ではスピーキングとライティングが別々に受験できるそう。すばらしい! ってか、なんで日本はできないの!? 受験料半額にしてスピーキングオンリーのテストじゃんじゃんやったほうが絶対に日本の将来のためになるって。 最近ちらほらと、韓国のテキストを翻訳したものが数冊出はじめたみたいだけど、受験者としては見やすくてとにかく回答例がたくさん掲載されているものが欲しいので、そういう内容のものが手頃な値段で簡単に入手できるといいなぁ。


 


2013年9月26日木曜日

スタート



2013年4月に第一子が生まれました。男の子です。
バイリンガルに育てられるとは思っていませんが、できる限り英語に慣れ親しんでほしいと思っています。

私は日本で生まれて日本で育ったアメリカ+日本のハーフです。アメリカ人の父は日本語がペラペラで、母がほぼ英語が話せないため、子どものころから日本語で育てられました。それがなぜか高校にあがるときに、父から「アメリカの高校に行きなさい」と言われて、16歳から約1年半アメリカの高校に通いました。初めてひとりで乗った飛行機はUnited Airlineでスチュワーデスさんはほぼ全員アメリカ人。What would you like for drink? と聞かれて、本当はオレンジジュースがよかったのに英語でorange juiceと発音するのに自信がなくて、飲みたくもないcoffee(これなら発音できた)を注文してしまったのを今でも覚えています。

 アメリカでの高校生活はとても有意義で楽しかったのですが、「なんでこんなに英語を話すのに苦労しなきゃならないの? 私が小さいころからお父さんが教えてくれればよかったのに!」とずっと思っていました。私が英語圏で生活を始めたのは16歳。もう第二言語の臨界期はすぎていたので、ネイティブ並の英語力は身につけられていません。でも日常生活に必要な英会話、ビジネスで必要な英会話くらいならなんとかできるようになりました。現代において、特に英語においては、そもそも「ネイティブってなに?」というくらいいろんな英語が存在すると思います。インド人の英語も、中国人の英語も、日本人の英語も全部英語です。お手本とすべき発音や表現、リズムやイントネーションはあると思いますが、自分がネイティブでないということで引け目を感じる必要もないと考えています。

 私の大学での専攻は国際関係学。学生のころに言語学や児童心理学などの分野に出会っていたらどんなによかっただろうと最近本当によく思います。というわけで、言語学についてなどの知識はほぼゼロですが、自分で調査したことや学んだこと、子どもと実際にやってみたことの体験などを記録としてこのブログに記していきたいと思います。