2013年11月10日日曜日

TOEIC SWテストを受験してみて

※子どもの教育とはまったく関係ないですが、英語関連ということで書いちゃいます。
ずっと気になっていたTOEIC SWテストを受験してきました。せっかくなので感想を書きます。





公式ページ:http://www.toeic.or.jp/sw/

●受験者の年齢層、男女比は? ―待ち時間に観察
 試験当日は午前の部と午後の部にわかれて2回の試験が行われる。私が受験したのは14:00試験開始の午後の回。受付開始までに待合室でアンケートの記入、注意事項の確認などもろもろの作業を含めて30分ほど待たされる。(この時間、ものすごく無駄だと思います! 長すぎ。もうちょっとコンパクトに進められるハズです)そこで同じ回に受験する人たちが一同に集められるので周りを観察。私の回の受験者は9名(男性:5、女性4)で、女性の方が多いだろうと想定していたので、ちょっとびっくり。
 ちなみに私は33歳。他の受験者は私よりも年上の人にしか見えなかった。(すみません、見た目で判断するしかなかったので、もし年下の人がいたら、本当にすみません)だいたい30代半ばから40代くらい。やっぱり受験料(9975円)がネックなのかしら。

●テスト開始までの流れと受験する席の様子
 待合室で30分待たされたあと、会場に到着した順にひとりずつ別の教室に呼ばれる。そこで写真撮影をした後、PCがある座席の前に案内される。そして、いちばん驚いたのはココ! 案内係の人が「PCの指示に沿ってください」というのでそのままCONTINUEボタンを押したら、マイクの音量を調節した後、なんといきなりテスト本番が始まっちゃうの。私としては、「先にPC操作の注意事項を読んでてくださいね」のつもりでCONTINUEを押したのにー。
 つまり、案内された順に、個人のペースでテストが進んでいくわけ。しかも受験者はみんな同じ部屋にいるので、いくらヘッドフォンをつけても先に試験を開始したひとたちのスピーキングテストの回答が聞こえる。私は3人目だったから、先に二人の人がスタートしていたのだけれど、私の直前にいたのが男性で声が大きいの。しかも、とても英語がスムーズで発音もばっちり。そんなのが聞こえてきたら、こっちは気が気じゃない! 「(となりの人の回答を)聞きたい! でも自分の試験も始まっちゃう、うぅ、私はあんなにスムーズに回答できない!」って感じで、心はドギマギ。いや、これは本当に焦る。これは花マルのテスト環境とは言えないと思います。
 去年、HSK(中国語)のスピーキングテストも受験していて、TOIEC SWはこの試験よりは快適に受験できるだろうと思っていたのだけれど、目の前にPCがあって簡単な敷居で座席は区切られているものの、受験者が感じるフラストレーションはHSKTOIEC SWも対して変わらないというのが私の感想。

※ちなみに私が受験したHSK(口試:初級)のスピーキングテストは、大学の大教室(100人くらい座れる大きさ)に受験者が集められて、4人がけの席に2人が着席。横長の机でもちろん敷居などはありません。そこで一斉にmp3レコーダーのような機械に音声を吹き込む試験が行われるのです。いくら隣の人とひと席空いているからと言っても、100人もの人が同じ部屋でしゃべっているわけです。私は自分の声も聞き取れませんでした。しかも一斉にスタートするので、ひとつの問題について3秒で終わってしまう人もいれば10秒間話続けている人もいて、早く回答し終わってしまった人はちょっと焦ります。中には制限時間内に何度も「あ、まちがえた、もう一度」と言って、言い直しをしている人の回答が聞こえてきたりして、ちょっと笑ってしまったりもします。


●スピーキングテスト
スピーキングの試験時間は20分。短くないですか? もっと長くてもよさそうじゃないですか?
事前にちゃんと確認しておかなかった私が悪いんだけど、苦手なので特に練習していた写真描写問題が1問しかなくてがっかりしました。ちゃんとココに書いてあるのにね。私バカ。それから違和感があったのは解決策を提案する問題で、電話のメッセージに録音されたお客様のクレームに電話で回答するというもの。留守電にクレームが入っていたのは分かるけど、返事を60秒こちらがしゃべりっぱなしっておかしくない? 電話をかけたら会話のやりとりあるよね。それなしで一方的に返事するのって現実味ないよー。最後の意見を述べる問題も難しかったな。準備の時間に日本語で言いたいことはまとめたのだけれど、いざ英語にするとうまく話せなかった。くやしーー。このあたりはちゃんと事前対策しておかないとダメですね。つまり「対策が必要」ということは、ネイティブでも対策しないと満点は取れないつくりだぞ、ということがポイントです。


●ライティングテスト
 スピーキング20分に対してなんとこちらは60分。この1:3の時間の重みの差は打倒なのかどうか私にはさっぱりわかりません。でも私は話す力だけを試したかったので、ライティングで60分も拘束されるというのはイヤだったな。でも1万円払っているのだから、ということでがんばって最後までやり遂げました。ライティングの写真描写は5問もあって、提示された2単語を使って写真を表すセンテンスを書くというもの。これは日本の英語教育がお得意としているジャンルなので、ほぼ問題ないでしょう。
 2問めのEメール作成問題。ひょえー、これが全然できなかった。ちなみに私はネイティブアメリカ人と仕事で毎日英語でメールやりとりをしているのですが、問題に提示されたようなやりとりは一度もしたことがありませんでした。普段やりとりしているメールのノリが軽すぎるのかもしれないけれど、でもお堅い内容でお堅い文章を考えてしまって、これは大失敗。でもね、この時の問題の内容がおかしすぎたっていのもあると思うんだよね。図書館からのメールで、「本の販売を促進したいのだけれどよい提案はないか?」に、少なくとも3つの提案をするというのが問題。え? なんで図書館が本を販売するの? おかしくない? 私はこの段階で考えすぎちゃって、よい提案が3つもできなかったよ。でもさ、今よく考えてもやっぱりこの時の問題はおかしいよ。
 そして、3問めの意見を記述する問題。これは考えればちゃんとわかる(というか意見を出すことができる)問題でした。でも300ワードは書かなくてはいけなくて、私は250ワードくらいしかかけなかったな。


●試験を終えての感想――次に向けて
 まだ結果が届いていないので、どうなるのか本当に楽しみ。手ごたえとしては、自分の実力の50%くらいしか出せなかったような気がする。原因としては、
1)試験対策がほぼできていなかったこと
2)スピーキングテストの時にまわりの人の声が聞こえすぎて集中しにくかったため
3)PCに向かって話すというイメージングが足りていなかったこと
4)ライティング試験の途中で長め&大きい地震が起きて4分ほど気がそれてしまったこと、
などが考えられる。

それにしてもパソコンの画面に向かって話すというのは本当に会話のテストになるのかいまいち疑問です。かなり違和感あるよ。


●学習用テキスト
 今回の試験を終えてみて、とにかくもう少し予想問題をしっかりとくこと、採点のポイントについて勉強しておくことが大切だと分かったのだけれど、SWテストを学習できる日本語の本がぜんぜんないの! 何冊かあるんだけど、どれも回答例が少なすぎて万全準備ができるっていう感じではないです。
 私は知人が韓国から入手したテキストブック(上記画像参照)を参考にしていたのだけれど、なんと韓国ではスピーキングとライティングが別々に受験できるそう。すばらしい! ってか、なんで日本はできないの!? 受験料半額にしてスピーキングオンリーのテストじゃんじゃんやったほうが絶対に日本の将来のためになるって。 最近ちらほらと、韓国のテキストを翻訳したものが数冊出はじめたみたいだけど、受験者としては見やすくてとにかく回答例がたくさん掲載されているものが欲しいので、そういう内容のものが手頃な値段で簡単に入手できるといいなぁ。


 


2013年10月31日木曜日

ピタゴラスイッチ

6カ月の息子が集中して見ていられるテレビ番組を発見しました。
Eテレで放送している『ピタゴラスイッチ』です。



正確には『ピタゴラスイッチ・ミニ』なのでたった5分間の番組! 
(ちなみにミニじゃない、正編版は15分番組です)

ビー玉やピンポン玉がコロコロと転がって、さまざまな仕掛けをクリアしていきます。この玉が転がる様子がおもしろいらしく、じっと見ています。5分というのもちょうどよい時間なのでしょう。
あまりテレビを見せるのはよくないと、いろんなところから聞いているのですが、でも一生懸命に玉を目で追っている子どもの様子を見ていると、「がんばって最後まで見届けて!」と応援したくなっちゃうんです。

なんか『グーニーズ』のチャンクがマイキーの家に入れてもらうシーンを思い出しちゃいます。あのヘソ踊りのシーンです!


2013年10月6日日曜日

『赤ちゃんはコトバをどのように習得するか
誕生から2歳まで』 B・ド・ボワソン=バルディ著



本書は1996年フランスで出版された原書を翻訳したもの。日本での発売年は2008年。
すぐれた科学啓蒙書に与えられるフランスのジャン・ロスタン賞*1996年に受賞。

*ジャン・ロスタン賞:日本語で検索したが詳しい解説のあるページはなかった。Wikiもなし。ジャン・ロスタンについてはこちら(英語wiki


本書との出会い 
 図書館で発見しました。このタイトル『赤ちゃんはコトバをどのように習得するか』は、ずばり、私がものすごく知りたいことです。ところが、読み始めたものの、なかなかゆっくり読書できる時間がなくて(4カ月の子どもがいるんだから当たり前!)、図書館から催促状をもらってしまい、1カ月遅れで返却したものの、2割程度しか読めなかったという……なんともな敗北感。

 でも返却してから、この本を読みたい意欲がグングン高まって、Amazonでポチしてしまいました。古本で1000円くらい。最近は気になったところにペンで線を引くので、図書館で借りるのではダメなんですよね。そして結果、買ってよかったです!……というのは、線を引いて、頭に何度も刷り込ませて理解しないと頭に入ってこないくらい難しい本だからです。論文などを読みなれている人にはそんなに難しい文章ではないのかもしれませんが、私はダメでしたー。でも、そんな私でも読破できたので、こどもの言語習得に興味がある人なら、読んでみていいと思います。

●構成 
 約250ページの本です。大まかな構成は以下の通り。

序論
第一章 乳児は話さない。しかし……
第二章 コトバの出現
第三章 コドモのコミュニケーション世界
第四章 単語の意味の発見 ――生後917カ月
第五章 語彙への歩み ――生後1118カ月
第六章 こどもそれぞれのスタイル
第七章 言語、文化、コドモ
第八章 始語(パロール)から言語(ランガージュ)へ――生後1824カ月
結論
要約――0歳から2歳までのコトバの発達の主要段階(表)


●へぇ、と思ったところをいくつか
 この本を読んでいるとき、私のこどもは生後5カ月になるくらいの頃だったので、第三章「コドモのコミュニケーション世界」くらいの内容までは、「うちの子もそうだった!」「あ、あれがコトバの発達なんだ」と、子どもの発達を目のあたりにしながらわかるところがたくさんありました。

例えば、
45カ月頃になってはじめて、声をいろいろ調整できるようになる。(中略)45カ月ですでに音のレパートリーを広げようとする。一通りすべての発声機能を発達させ、摩擦音や[m:::]という、つぶやくような鼻音、[prrr],[brrr]といった巻き舌の両唇音、口蓋垂音のトリル(トリの鳴き声のような音)といった子音的素性に加え、声の高さ(鋭い叫び声やうなり声)、音のレベル(わめき声やささやき声)といった韻律的素性を操るのである。(p.48

本当にそうでした。45カ月くらいの時に、それまでは聞いたことのない音を発したり、さまざまな音量の声を出したりしました。この著者はフランス人なので、実験の結果やサンプルがフランス語もしくはフランス人の赤ちゃんを基本に書かれています。日本人の赤ちゃんの場合、もしかすると発する巻き舌音などは上の記述とは異なるかもしれません。うちのこどもは、舌を口の外に出し、上唇と下唇の間にちょこんと置いて、息を思い切り吹き出す(唾がものすごく飛ぶ)と出てくる[][]の間のような音でした。それから音量も、大きな声を出すこともあれば、甘えたようなささやき声になったり、ボリュームのバリエーションがとても増えました。

3カ月頃に、しかもほんの短期間「代わりばんこ(ターン・テイキング)」と呼ばれる、今までそれほど研究されていない、奇妙な行動が出現する。(中略) まるで「会話」がおこなわれているような印象を与えるのである。(p.85

そう! これ! 本当に会話をしているかのような声のやりとりをする時期が少しだけありました。おばかな私は、最初「え! もう会話がわかるの?」と勘違いしていたくらいです。私の声に反応して、同じような時間の尺だけ、同じようなリズムで声を返してくれるんですよね。ああ、この時の動画を撮っておけばよかった。

このほかにも何カ月ごろになると子どもがどんなことがわかるようになって、どのようにアクションするのかといった内容がたくさん書かれています。本書のよいところは、アクションの表面だけでなく、子どもの内面でどのようなことが起きているのかきちんと説明されているところです。どれもとても細かい視点でのステップですが、でも知っておくと、子どもを観察するのが楽しくなると思います。


●バイリンガルについて
 バイリンガルについての特別な研究や成果はあまり記されていませんが、気になったところをいくつか。

生後6カ月には、母語において非関与的なカテゴリーを切る境界線は消滅する。(中略)身近なところで聞いている音声構造にはふつう存在しない要素を「聞く」のを怠るようになる。(中略)バイリンガルの家庭のコドモはすべてのコドモと同じく器用に、自分が耳にしている2つの言語を相手に、こうした選択や再構造を並行して成し遂げる。(p.52

 なんでこんなことわかるの? と思ってしまうのですが、本書をちゃんと読むと、これらがどのように証明されたのかさまざまな実験が詳しく書かれています。上記の記述では、「生後5~6か月ごろまでは子どもはどんな言語でも習得できる能力をもっているが、その時期を過ぎると母語以外の音声要素は自動的に聞き取らなくなってしまう」と言っています。
 私としては、母語の決定のタイミングはあまり重要ではないのですが、「母語以外の音声を排除してしまう」というところが一番マズイなと思いました。

コドモの音レパートリーは、母親の音レパートリーのあれこれの特性より、周囲で話されている言語の音レパートリーを反映しているのである。(p.95

 ということは、やはり母親ひとりがひたすら英語で話しかけて、英語をわかってもらおう、いうのは無理があるということなんですよね。んー、日本にいて英語が身近に感じられる場所を見つけないとなぁ。英語が話せるお友達ができるのがいちばんよいのでしょうね。

・・・言語環境は人間的なものでなければならない。つまり物質的にそこに居る人間によって提供される言語環境でなければならない。ラジオやテレビで人が話すのを聞くだけは言語にアクセスできないことが知られている。(p.103

そうですよね。英語のCDDVDを一方的に子どもに見せるだけで、英語が覚えられるわけがありません。これは当たり前です。だって、「聞く、見る」というインプットだけの練習にしかならないですからね。会話するためにはアウトプット、つまり言葉を自ら発する練習が必須だと思います。だから、コミュニケーションとして成立する環境が必要。私もこういった状況に陥らないように、こどもと英語のDVDCDを聞くときは、感想を言ったり、自分のことばで説明したりするようにしています。

●最後に 
 あれれ、ずいぶん長くなってしまいました。手短に感想を書くって難しいです。もっとコンパクトにまとめられる練習をしなくちゃダメですね。


 本書に記されていた内容をいくつかご紹介しましたが、本の中にはもっとたくさんおもしろいことや実験が紹介されています。個人的にはマザリーズ(母親語)についての説明や、さまざまな文化圏におけるこどもの言語習得の違いなどの話がおもしろかったです(アメリカの母親は子どもに対して「早熟」を好むのに対して、フランスの母親は「ゆっくり学べばよい」という姿勢。この姿勢の違いがこどもの言語習得に与える影響など)。ちなみに最後の要約に見開きページに、各月齢でどのようなことができるのかといったチャートが掲載されていて、これがとてもよいなと思いました。

 途中でも少し書きましたが、本書の中には日本人の例も取り上げられていますが、ほんの少しです。基本的にはフランスのこどもにおいての説明がメインなので、できれば本書の後半部分の内容を日本のこどもの場合に置き換えて、理解してみたいなと思いました。もし、そのような本があれば教えてください。また、冒頭にも書きましたが、本書はフランスで1996年に刊行された書籍です。今は2013年だから、17年も前の本。きっと、これより後になってわかったことや新しい実験もたくさんあるはず。そんなことがわかる本もあれば、ぜひ読んでみたいと思います。


●<メモ>参考文献からひろった読んでみたい本
邦訳があると記されていたもののみ。フランス語、英語の原書本で読んでみたい本もたくさんあるけれど、ひとまず日本語から。

『ことばの進化論』デレック・ビッカートン著 1998

『文法理論の諸相』ノームチョムスキー著、安井稔訳 1970

『言語と精神』ノームチョムスキー著 1996

『言語を生み出す本能』スティーブン・ピンカー著 1995

2013年9月26日木曜日

スタート



20134月に第一子が生まれました。男の子です。
バイリンガルに育てられるとは思っていませんが、できる限り英語に慣れ親しんでほしいと思っています。

私は日本で生まれて日本で育ったアメリカ+日本のハーフです。アメリカ人の父は日本語がペラペラで、母がほぼ英語が話せないため、子どものころから日本語で育てられました。それがなぜか高校にあがるときに、父から「アメリカの高校に行きなさい」と言われて、16歳から約1年半アメリカの高校に通いました。初めてひとりで乗った飛行機はUnited Airlineでスチュワーデスさんはほぼ全員アメリカ人。What would you like for drink? と聞かれて、本当はオレンジジュースがよかったのに英語でorange juiceと発音するのに自信がなくて、飲みたくもないcoffee(これなら発音できた)を注文してしまったのを今でも覚えています。

 アメリカでの高校生活はとても有意義で楽しかったのですが、「なんでこんなに英語を話すのに苦労しなきゃならないの? 私が小さいころからお父さんが教えてくれればよかったのに!」とずっと思っていました。私が英語圏で生活を始めたのは16歳。もう第二言語の臨界期はすぎていたので、ネイティブ並の英語力は身につけられていません。でも日常生活に必要な英会話、ビジネスで必要な英会話くらいならなんとかできるようになりました。現代において、特に英語においては、そもそも「ネイティブってなに?」というくらいいろんな英語が存在すると思います。インド人の英語も、中国人の英語も、日本人の英語も全部英語です。お手本とすべき発音や表現、リズムやイントネーションはあると思いますが、自分がネイティブでないということで引け目を感じる必要もないと考えています。

 私の大学での専攻は国際関係学。学生のころに言語学や児童心理学などの分野に出会っていたらどんなによかっただろうと最近本当によく思います。というわけで、言語学についてなどの知識はほぼゼロですが、自分で調査したことや学んだこと、子どもと実際にやってみたことの体験などを記録としてこのブログに記していきたいと思います。

 



2012年9月24日月曜日

レイコ@チョート校 ―アメリカ東部名門プレップスクールの16歳―





 遅れての夏休みのつもりで一週間の休暇をもらったが、特に予定もなく、一日中家にこもっているのももったいない気がしたので、渋谷のBookOffへ出かけた。今年の7月に妊娠が発覚してからの私の興味は「言語学」から「教育」一般へと展開している。そこで、狙った本はシュタイナー関係の書籍。大学の授業で小安美知子さん著『ミュンヘンの小学生』を取り上げたクラスがあり、その時に学んだシュタイナー教育がずっと頭の片隅にあったから。教育といえばモンテッソーリあたりから学ぶのか普通なんだろうけど、やっぱり自分の興味のあるところを掘り下げようと思って、とりあえずのノリで行ったのがBookOff。ブックオフはそういうノリで行って、興味を広げてくれる書籍に出会えるから好き。

 シュタイナーモードで向かったからには教育関係の本をサーチしまくった。そして今回のこの書籍が目に留った。アメリカのTVドラマGilmore Girlsの大ファンである私にとって、アメリカ東部のプレップスクールは興味の宝庫。本書は日本人の女子高生が、東部のプレップスクール、チョーム校に通っている時期に書いた体験記ということでさっそく購入してみた(もちろん100円)。



1日で完読できるスラスラ読める軽い体験記だが、やはり日本以外の教育方法についてあまり知らない私にとっては、勉強になることがたくさんあった。私も16歳のときにアメリカのデンバーの公立高校に1年間(sophomore:高1)留学していたので、計算機を使って関数の図形を書く数学の授業などの体験などにはおおいに共感できた。「え、手で計算しなくていいの?」「全部、計算機にやってもらっていいの?」という戸惑い。日本ではxy軸を書いて、点を打って、丁寧に定規で線を結んだり曲線を書いたりしていたから、そのポンと一瞬で終わってしまう数学の授業には本当に驚いた。

だが、著者が通っていたのはプレップスクール(寄宿制の私立高校)ということで、授業だけではなく、朝から晩まで学校で生徒と共同生活をしながら授業、学校のイベント、パーティ、クラブ活動、ボランティアをこなしていくというハードだが24HRフルで学業を満喫していた様子が私にはうらやましく思えた。
 私もちゃんとアメリカの高校を卒業して、アメリカの大学に行けばよかった(いまさら遅いんだけど……)。住まわせてもらっていた、アメリカのばーちゃんがちょっと意地悪で、日本に帰ってきちゃったのよね。トホホ。

それからこの本を読んでみたいと思った理由がもうひとつ。この間、仕事で日本のアメリカンスクールに通う学生さんにインタビューする機会があって、そこで聞いたさまざまなプロジェクトがものすごくクリエイティブなものばかりで印象を受けたから。「日本ではそんなおもしろい授業聞いたことがない!」というようなものばかり。彼らは授業とは言わずにprojectと言っていた。なんかみんなで共有してやる実験のような感覚が前面に感じとれていいなと思った。

中でも「すごい」と思ったのが保健体育の授業のプロジェクトDummy Baby。人工的なマイクロチップが埋め込まれた乳児の人形がひとり1体渡されて、それを24時間面倒みるというもの。もちろん男子も女子も。その電子ベイビーは、お腹がすいたり、おしめの交換が必要になったりすると定期的に泣くようにプログラムされている。それに応えるための、電子哺乳瓶や電子オムツもセットになっていて、それらで適切にケアしてあげないとプログラムの中から点数が引かれて、成績に反映されることになっている。ちゃんと夜中にも泣くようになっていて、インタビューした男の子のベイビーは深夜2時と4時に泣いたらしい(笑)。確かにお金がないとこんな設備投資はできないかもしれないけれど、日本では今のところ聞いたこともないし、実際に体験しながら学べるというスタイルを優先しているところが大変優れていると思った。
 
日本の英語教育でよく言われているが、受信型になっていて発信でいないといのは、実体験、つまり実際に話す、会話するという経験値が圧倒的に足りていないから。語学教育のみならず、なんでも紙面だけで完了する教育ではなく、自分たちで考え行動するというスタイルがもっと登場するといいと思う。これは著者がプレップスクールで学んだ学習の一番基本的なところでもあったのだと思う。本書によると、授業のほとんどは質問から始まるという。それは、宿題が基本的に授業の予習になっていて、授業ではわからないところを先生に聞く、というところから始まるから。最初から「さぁ、教えてくれ」の受け身の姿勢では通用しないスタイルだ。自分から「教えてください」と教師に投げかける必要がある。「知らないから、分からないから、教えてほしい」これが学習することの真髄でしょう。そういう意味で、日本の教育は今どうなんだ、とあらためて探ってみたいと思った。これについては私の「知りたい!」パワーを注いで今後研究していきたいと思う。

 さて、本書を読んで気になったところに記しをしたので書き出しておく。

・英語の文学の授業で三島由紀夫の『憂国』(patriotism)が取り上げられている。

・英語科の推薦図書;
     ジョージ・オーウェル『一九八四年』 (日本語の本英語の本wiki)
     To Kill a Mockingbird 『アラバマ物語』 (日本語の本英語の本wiki)
     The Day of the Jackal 『ジャッカルの日』 (日本語の本英語の本wiki)
     Lord of the Files 『蠅の王』 (日本語の本英語の本wiki)
     Nine Stories 『ナインストーリーズ』 by サリンジャー (日本語の本英語の本wiki

・ネイティブでもwriting(正確な文法で文章に書くこと)は難しい。それは口語体とかなり異なるため。文中に口語体があるとcolloquial(口語体!)とチェックされる。

・スペイン語の初級クラスではDESTINOS「デスティノス」 (YouTube)という弁護士の調査旅行記のビデオシリーズが使われていた。NHKの教育テレビでも使用していたことがあるらしい。

・おもしろいなと思った課題、授業スタイル;
      ○インターネットを活用して学んでいる外国語の最近の話題を調べる 
      ○世界史の授業はディスカッションが中心→前日に授業範囲を教科書で読み、驚いたことなど「リアクション」を書きだしておくのが宿題。それを授業で発表して先生がうまく進行させていくのが授業スタイル。 
      ○世界史の授業で、実際に歴史上に起きたことでも「もしそうなっていなかったら」の前提で頭を働かせて考え、意見を交換したりする。こうすることで、過ぎ去ったことではなく、「もし自分の時代だったら」という視点で見ることができ、自分に結び付けやすくなる。 
      ○Big Brother, Big Sisterボランティア。近所の子どもたちを訪れたり、学校に招待したりして、面倒を見るプログラム。→私がインタビューした日本のアメリカンスクールに通う子たちも、スクールバスの中でbus tutorという係(バスの中で低学年の子どもたちの安全を確保すると同時に、面倒をみる係)を担当していて、これを通じて他の学年の生徒ともコミュニケーションをとることがプラスになっていると言っていた。

・著者は日本の中学に通っていたころから、アリゾナ大学の通信教育でwritingのコースを取っていた。(幼少期はアメリカで過ごしているので、英語は問題なく話せるがスキルキープのためでしょう)
・外国人(特に欧米人)にとって日本語を学ぶのは難しい。なかでも「てにをは」。日本人でもなぜ「道[を]歩く」なのかなかなか説明できない。→確かにそうだと思った!

・plagiarism(剽窃)は大切。エッセイを書くときに徹底してチェックされる。引用文、索引欄、参考文献の正しい表記ルールをしっかり身につけることが求められる。

・日本ではきゅうりに味噌をつけて食べるが、アメリカではセロリにピーナツバターをつけて食べる。

・著者が通っていた年にNHKでチョーム校を紹介する番組が放送された。『二十一世紀の日本人へ 独創教育での知の再生』というタイトルらしい。見たい!

・Mug Night→マグカップを持ってあつまるパーティ。キャンディやココアなどを入れて楽しむ夜のお茶会。

・ライティングの先生のお言葉。
      ○ひとつの段落ではひとつの論点を議論する。 
      ○推敲しすぎる、ということは決してない。 
      ○Show, not tell. 事例で見せよ、言葉で語るな。くどくど説明しないで、事例を読者に示せ。



 本書を読み終わった後の感想として、もちろん私にとって新鮮なことがたくさんわかったので大変勉強になったし、面白く読ませてもらったのだが、一般読者の疑問として、以下の点も隠さずに含めるとさらによかったと思う。

 ・学費について。そして奨学金がどれくらいもらえたのか。
 ・どういった階級の生徒が通うところなのか。
 ・どういうきっかけでこの本を執筆することになったのか。
 ・著者のその後の進路(早稲田大学法学部に進んだという情報がネットにあったが、なぜそこに進学したのか、著者の前向きなコメントがあるとさらによかった)
 ・人種について。白人が多いのはもちろんだと思うが、本書のカット写真などを見ていると著者と一緒に写っているのはアジア系の子が多いような気がする。人種でグループができるのかどうか、という視点。
              ※ちなみに私が通っていた公立の高校ではグループはほぼ人種別になっていた。私の通うデンバーの高校には日本人は私の他に一人しかいなくて、もちろんその子とは仲良くなったが、グループとまではもちろんいかず、私はユダヤ教のロシア人の姉妹といつもつるんでいた。とてもとてもいい子たちだった。この経験から、私はユダヤ人にも興味をもった。白人、黒人、ヒスパニック、アジア(中国、コリア)はほぼ完全に分離していた。私が通っていたのは1996年。

 岡崎さんはチョムスキーとの対談本があるらしいので、次はそちらの本もぜひ読んでみたいと思います。あ、でもシュタイナー先に読まなきゃ、だ。

2012年7月24日火曜日

Writing Seminar at Temple Uni @ Tokyo

Two weeks ago, I attended a seminar about "Multilingual Writing Development: Current Research and Practice" by Dr. Carol Rinnert (Hiroshima City University) .


It was great experience to me to get the atmosphere of American universities and test my English skills whether I'm qualified enough to understand the class in English. Dr Carol's English was very clear and I could understand. 


As a very beginner of  TESOL, the every detail was meaningful to me, like the difference between EFL and ESL.


In my understanding, her research was about how the second and third language affect to mother language writing skills. People who speak second language has some kind of influence on your mother language. These are proved by several research so far, so she did similar research on writing. 


The study was in progress, so there were no results or statement yet, but sharing the process is very fresh to me and I get very excited to be part of one listener. It will be need more time to get to know all of the study, but I want to know and want to be a teacher someday.


 This day gave me big step to my future. Thank you!  


たまらない

I woke up with the news about Ichiro moving to Yankees from Seattle Mariners. The program on TV was Sukkiri (スッキリ!).  The news it self wasn't big surprise for me, in fact I'm not enthusiastic about baseball.

Ichiro was taking an interview telling his feelings and hopes. The interesting part is that he has game against Mariners right after this interview. Of course he would be in a game as a Yankees player. Everybody were expressing how exciting that will be and the program were already done with the street interview in Tokyo.

What has got to do with me to write this news in here? That is the word, the caster (極楽とんぼの加藤) said right after telling Ichiro would play as an Yankees, then how would Mariners fans think about that. He expressed it as "Tamaranai deshou ne." 「たまらないでしょうね」。

As I heard that word, I couldn't translate to English, because he didn't tell the detail of the feeling. Maybe we are supposed to receive it by the air. You know, Kuki wo yomu (空気を読む). But it should be told in more direct way in order to work as a news program.  I know it's a personal traits of natural Japanese, and I do that some time too. But I thought this word could be one of good example. So I wanted to note it here.

According to Eijiro (英辞朗)、Tamaranai (たまらない) means;
 
  • can't resist〔ひどく魅力的で〕
  • be very devil

【形】
  1. great〈話〉
  1. maddening
  1. perishing〔強調〕
【自動】
    ache(~したくて)
  • たまらない
  • ほど
【副】
    killingly


First of all, I was surprised to see たまらない in the dictionary. However, in my opinion, these case above are pretty rough to express the exact meaning of Japanese nuance.

There are so many world like this. I learned it by making a book expressing Japan in English. It was very hard work to translate 妙な (another difficult word for English) details in Japanese.

I will keep posting here when I found more the words like these.