ああああ、もう今担当している英語の書籍の先生・・・いつもそうなんだけど、とにかく自分で文章を書かないの。それですんごい印税もらってるのよ。じゃあ誰が書いてるの?ってそれは私、編集者ですよ。企画というか大まかな案はもちろん先生が持ちかけてくるんだけど、それを書籍に落とすまでの間に、きちんとした原稿をいっさい書かないってどういうことなの?全部こっちか案を下書きして持っていって、それをブラシュアップする形でしか仕事ができないのよ。そんでもっていつもギリギリになって、いままで作り上げてきた原稿やレイアウトや表紙のイメージとかについて、「あらためてゆっくり見てるんだけどココはやっぱりこの方がいい」とか平気で言ってくるわけ。あああああ、こっちは締切に間に合わせるために必死で先生になんども確認して作り上げてきたのに、もうやってらんないよね!! どっかに吐き出さないとやり切れなかったのでここで言ってしまいました。少しスッキリしたので、とにかく早く今担当しているこの本が終わるように祈ります。
2015年2月8日日曜日
2015年1月15日木曜日
ことばの力学 ―応用言語学への招待― 白井恭弘(2013)
年末に読みました。
白井先生はアメリカで言語学専攻の学生に「言語学の応用」という授業をしているそうで、ぜひその授業の内容を本や動画にしてほしいなと思います。
この本でドッグイヤーしたところをメモ
・p52
多くの研究の結果、認知心理学の分野では、バイリンガル児のほうがモノリンガル児よりも認知的にすぐれている、ということが定説になっている。…ニューヨークタイムズ紙(2012年3月17日)は「なぜバイリンガルのほうが賢いか(Why bilinguals are smarter)」という記事を掲載しました。
・p57
ジム・カミンズの「読み書きの能力(リテラシー)も含めて、思考力と関係の深い言語能力は共有される」という考え方。脳の処理能力に限界があると考えれば、二つの言語を高いレベルであやつるということは、非常に難しいはずです。…これが可能になるのには、脳が二つの言語を別々に記憶、処理しているのではなく、二つの言語に共通する部分は共有しているため、と考えるのがカミンズの二言語基底共有説(もしくは、二言語相互依存説)です。そして主として共有されるのは、日常会話能力(BICS=Basic Interpersonal Communicative Skills)ではなく、教科など、複雑な内容を扱う学習言語能力(CALP=Cognitive Academic Language Proficiency)のほうです。バイリンガルといっても、ただ日常会話ができるレベルと、複雑な内容を議論したり書いたりというレベルとでは、話が違うのです。
・p.60 「ダブルリミテッドの危険性」
…第二言語の日常会話能力だけ発達して、複雑な会話ができないのは、均衡バイリンガルとは言えません。ひどい場合には、母語でも第二言語でも学習言語能力が発達しないまま終わってしまうケースも考えられるのです。これをダブルリミテッドと呼ぶこともあります。
・p.64 「言語学の応用としての『応用言語学』」
…外国語教育に言語学が本格的に応用されたのは、主に第二次世界大戦からその後の冷戦時代で、「戦争」「冷戦」という現実がきっかけでした。つまり、敵国の情報を効率よく集めるためです。…戦時下に言語学は暗号解読のために利用されました。…さて、第二次世界大戦からその後の冷戦時代の言語学の主流は、構造言語学でした。…そこで外国語教育のために、当時心理学で主流だった行動主義心理学の「習慣形成」学習理論を利用して、オーディオリンガル教授法という方法が提案されました。…つまり「意味を無視してもできてしまうドリル」を大量にやらせたことです。現在では意味を理解することが言語習得のカギだということがわかっています。
・p.67 「効率のよい外国語学習とは」
…言語習得の一番大変なところは、リアルタイムでどんどん流れてくる音を、すぐさま意味として理解すること、そして、頭の中で言いたいと思っている内容を、音声言語としてものすごいスピードで口に出さなければならないことです。…意味を無視したドリルでは、それはできるようになりません。…ではどうすればそれができるようになるか。第二言語習得研究が出した答えは、「インプットを聞いて意味を理解すること」です。…意味を音声で聞いて理解するプロセスなしに言語習得は起こらないというのが、第二言語習得研究の現在までの結論です。
・p.112
日本語には、さらに、相手が何を思っているかを表す「文法形式」があります。「ね」「よ」「かな」などの終助詞がそれです。…これらの表現は子どもが小さいときから非常によく使われるので、日本人の子どもは「心の理論」の発達が早いのではないかと考えられました。ドイツ語にはこのような文法形式がないので、ドイツ人と日本人の三歳児を比較して前記の「誤った信念課題」を使って実験したところ、日本人の子どもは、使われた言語表現に基づいて登場人物の思っていることをある程度推測できるのに対して、ドイツ人の子どもはそれができないという結果がでました。
→うちの1歳8か月児は最近よく「ね」を使うな。「おいしいね」「きれいだね」って。それからおもしろいなと思っているのは「行ってみる」という表現。「~てみる」というのは私が「行ってみる?」と聞くからその反復で覚えちゃったんだよね、きっと。さらに、「どうかな~?」「なんだろう?」を頻繁に使っているのが印象的。これも私がたくさん言ってるんだろうな。
・p.122
…このように私たちは経験にもとづいて、あるものとあるものを結びつけるという認知活動を常に行っています。そのような認知構造の中で不都合なものを「ステレオタイプ」とか「先入観」と呼んでいるのです。…ステレオタイプの怖いところは知らないうちに、予断を持って判断をしてしまうところです。
→「ステレオタイプ」ってよく聞く言葉なんだけど、まだ自分のボキャブラリとして使いこなせるところまでいってなかったんだけど、白井先生のこの説明の前後を読んで、よくわかりました。今まででいちばんよくわかったかも。
・p.124
…仕事上の成功を男性は自分の手柄のように振る舞うのに対し、女性はみんなの手柄だというような言動をする傾向があるのです。そうすると上司は、男性の方を昇進や昇級で評価しがちになります。
→くやしいかな、でもこれは相当な現実だと思う。私の会社なんて評価を下すべく社長が女性なのに、女性の社員(=私)の成果はみんなの成果だと思い、男性の成果は(個人がものすごいアピールするから)男性の手柄として認められてしまっている。本当に上司が部下の性格やスキルをしっかり見る力がないと、納得のいく評価はできないと思う。現実問題、それがしっかりできている上司なんて90%もいないんじゃない!?(私の勘だけど)
・p.165
法律専門知識のない私たち一般人は、それだけで、不利な状況におかれます。そうならないよう、少なくとも法に関わる言語を一般の人にもわかりやすいものにし、無実の人が犯人にされることのない言語使用がなされることを保障することが必要でしょう。
そして現実的な具体案として、
1)法律関係の言語を簡単にする
2)目撃証言の収集方法の記録
にもっと注力すべきだと白井先生は述べています。
→法律用語に関しては私もまったく同意見。甲とか乙とかただ読みにくいだけだし、事態を混乱させているだけだし、法は法律家という一定の人にしか操ることができないものだというのは本当におかしいと思う。もっとわかりやすく、だれでも簡単に理解し、読めるものにすべきです。
・p.171
…アメリカでディスレクシアが多いのは、英語の綴りと発音の関係が非常に複雑なためだと言う説もあります。実際、英語より規則性の高い言語を使う国民は、ディスレクシアの率が少なくなっています。
→最近英語のフォニックスについて調べたり、話を聞いたりする機会が増えているんだけど、英語の綴りって本当に複雑! それに比べるの日本語の1文字1音ってとてもシンプルでわかりやすいなあって思う。ディスレクシアって本当に多いんだよね。ハリウッドで活躍している著名人にも多くて、ぱっと思いつくだけでも、キーラ・ナイトレイ、トム・クルーズ、スピルバーグ監督などがいる。
・p.179
・p.187
アメリカのコメディ番組「ビッグバンセオリー」ではSiri (iPhoneのソフトウェア) のことが好きになってしまう登場人物が描かれている。
→応用言語学とは関係ありませんが、「ビッグバンセオリー」は気になっていたところだったのでうれしくてメモ。
2015年1月11日日曜日
読み聞かせの効果について New York Timesの記事
親子で読み聞かせをする時間が多いほど、子どもの読書意欲を育てることができるーーということが証明されたらしい(New York Times 2015.1.9)
バイリンガルの話題とは少しそれるけれど、子どもにgood readerになってほしいと思ったら、0歳から絵本の読み聞かせをするとよいらしいです。スカラスティックによる調査だからきっとしっかりしたリサ―チをしたんじゃないかな。英語もできるようになってほしいけど、日本語でも英語でも「自分から本を読む」子どもには育ってほしい。
英語の読み聞かせはいいよとは聞いていたけれど、実際に効果として何かが証明されるような話はあまり聞いたことがないので、私にとっては意味重大な記事でした。だからメモ。
2015年1月7日水曜日
お気に入りのナーサリーライム動画
『子どもと英語』を読んで、子どもが英語を学ぶうえで歌や絵本って本当に大切なんだなあと思いました。特にライムなどの音遊び(文字あそび)がたくさん使われているナーサリーライムの力ってすごいのね、と今あらためて思い直しているところです。
うちのジン君はThe
Wheels on the Busの絵本が好きで、ある日YouTubeの動画でThe Wheels on the Busが流れているものを見つけて、大ファンになってしまいました。私がテレビに接続してあるKindleを触っていると、近くで「バシュ、バシュ見たいの」とアピールしてきます。それもかなりの頻度で。
この動画です。
プレイ時間は約54分。
とても長いのです。もちろんThe Wheels on the Bus以外のナーサリーライムもたくさん入っているのですが、ちょっと長すぎるので私はいつも適当なところで止めます。
とは言っても気が付くと結構先の方まで進んじゃって、私も家事をしながら聞いていていろんな歌を覚えました。
The Wheels on the
Busだけで4パターンくらいの歌が入っています。
他にうちの子どもが好きなのは
- Three Little Kittens
- Five Little Monkeys Jumping on the Bed (←これがナーサリーライムだって知らなかった)
Three Little
Kittens は歌詞に「ミャー、ミャー、ミャー、ミャー You shall have no pie」というところがあって、「ミャー」の部分が耳に残りやすいのと、最後のpieがタイミングよく声に出しやすいのか、pieの部分だけちゃんと合わせて歌っています(笑)。
同じメロディでもpieを言うときと言わないときがあるのですが、それってきっとちゃんとpieが出てくるフレーズが分かっているんですよね。つまりyou shall have
noのフレーズが聞こえたときだけpieって言っていいっていう感覚が分かっているんだなと思って感心しちゃいました。
2014年12月30日火曜日
子どもと英語 (雑誌)
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おすすめです。
私は特に座談会の記事がとても面白いと思います。
座談会「音、文字、読む力……どのように子どもは英語を獲得していくのか」
出席者:アレン玉井光江(青山学院大学教授)
松香洋子(mpi松香フォニックス会長)
宮下いづみ(実践女子大学非常勤講師)
吉田研作(上智大学 言語教育研究センター長)
特別ゲスト:田中茂範(慶應義塾大学教授)
子どもと英語 ¥1620(税込) (Amazon)
2014年11月23日日曜日
日本人の英語力(2009)
前半はマーシャ先生が考える日本人が学ぶべき英語とは、というお話。後半は文法や表現についての具体的な例をあげてこういう時はこうしましょうというお話だけれども、ページが少ないこともあってちょっと中途半端な余韻が残る。でも前半の部分はとても楽しく読めたし、やたらネイティブをマネすればいいもんじゃない、ということが再認識できてよかった。
●聖心女子大学とは
日本で最初の新制女子大学のひとつ。1948年創立。1期生には国際協力機構(JICA)理事長の緒方貞子さんなどがいる。美智子皇后陛下も聖心女子大学出身、そして場所は広尾……ということで、今はどうかわかりませんが創立当時は一種のお嬢様学校ですね。マーシャ先生は、
「お嬢様学校」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、英語語力を活かして国際的に活躍する人材を多数輩出している大学
と言っています。
現在、マーシャ先生は聖心女子大学の教授。
マーシャ先生のゼミ室では日本語厳禁。卒論はすべて英語。
[Age of Propaganda: The Everyday Use and Abuse of
Persuasion]
著者:A. Pratkanis & E. Aronson
著者:A. Pratkanis & E. Aronson
●ネイティブの英語をマネすればいいってもんじゃない!
ネイティブの話す英語に憧れて、それを目指している人も多いけれど、それは決して品のある英語ではない。日本語も話し方や口調、表現などで話し手の気持ちが伝わるけれど、英語だってもちろん一緒。母語でない言語で話すのに、ネイティブの口調で話したら、英語を母語とする人にとってはとても失礼に聞こえるよね、ってこと。
そうですね。それは、そうですね。よーーーく、わかります。
ただ、英語を母語としない人にとってはどれが日常的にOKな口調や表現で、どれがNGなのかの見分けがつかないのかもしれないよね。
私だってfour letter wordsがよろしくない言葉だってことは分かっているけれど、でもアメリカで過ごした約2年間に聞いたネイティブの会話を思い出すと、four letter wordsが頻繁に使われすぎていて、「これを日常と呼ばずして何を呼ぶ!?」的な感じあったからなあ。難しいところよね。
高校生のときアメリカにいて、まわりの子がWhat a hell!をあまりにも使うので、どんなときにどんな風に使うのかばっちり飲み込んでいた私は、調子に乗って使ってしまったのね。そうしたら、まわりのネイティブが驚く、驚く。私はそれに驚く、驚く。「え? なにがイケナイ?」。
そうしたら、ひとりの女の子が、「What a hell!!は、あまり使わない方がいい。言うならWhat a heck!にしたほうがいい」と教えてくれた。でも私にしてみたら、「だって、みんなは使ってるじゃーん!!」って感じ。だからその微妙なニュアンスはその時は本当にわからなかったよ。マーシャの本にも書いてあったけれど、Oh my God.もあまりよろしくなくて、言うな
<メモ>
・マイガールのYES
YeahとYesの使いわけのくだりで登場。ベータは、お父さんに返事をするときはYeahではなくYesを使っているということに注目。目上の人にYeahではなくYesで。
・Writingの自己チェックリスト
自分が書いた英語を下記の点でもう一度見直してみるとよい。
・時制は合っているか(過去のことをきちんと過去形にしているか)
・三単現のsをつけているか
・数えられる名詞のときに、冠詞a/anが抜けていたり、複数形になっていなかったりしないか
・代名詞の数はあっているか(themのところをitとしていないか)
聖心の中学ではなんて難しい英語を扱うんだ
(引用)
中学校では、英語の文章を一文ずつ読み解いていく、いわゆる英文解釈のようなことはあまり取り入れてられなかったようです。その代わり、美しい英語の文章を日本語に訳す練習はたくさん行っていました。その一部をご紹介しましょう。 Whatever station we are in, we can be useful and do a little good, and add to the cheerfulness and happiness.(どんな地位にあろうとも、私たちは、役立つことができるし、少しのよいことをすることができ、そしてほかの人たちの明るさや幸福を増やすことができる)
・ちょっとLevelが高めの教材が望ましい
(やる気のある人とない人の差)
最近の若者はメンタルが弱い
どこに書いてあったか忘れたけれど、先日一緒にお食事をしたとある大学の教授からも同じようなことを聞いたので、妙に気になった。最近の若者本当に大大丈夫なのかね。うちの会社に来ても日本人の学生の子はすぐにやめてしまう。それもさぼりがちになり→電話もせずに休む→体調が悪いため仕事を休めさせてほしいの流ればかり。その代り中国人や韓国人のアルバイトの子たちは本当に優秀でおどろく。普通に日本語はペラペラよ。
BayFMで土曜日にラジオに出演しているのね。 聞いてみよう。
2014年10月29日水曜日
はらぺこあおむしABC&123カード
エリック・カールの絵本はいつか必ず読んであげたいと思っていたのに、名作すぎてなぜか今までまだ1冊も読んでいなかった。最初はBrown Bearかなあとか思っていたら、なんとプレゼントでこのABCカードを最初にいただいてしまった。ジン君はすぐに気に入ったようで、最初のリンゴの絵を見るなりapple!!と叫んでいました。ほかにもmoonやbearなどイラストを見て、自分がことばにできる音を一生けんめい声に出しているよ。
数字の部分がいちばんのお気に入りのようで、数字を見つけては数をかぞえている雰囲気でそれっぽく読んでいる姿がかわいいの。イチ、ニー、サーン、ジュウ!みたいな(笑)。英語のときはOne, two, three, five, seven…が結構おきまりのパターンで、それぞれ何かを指差ながら読み上げているので本人は完全に数えているつもりなんだろうな。
どこかネットで読んだんだけれど、子どもは暗記が得意なので覚えてしまうのはとても速い。ただその分忘れるのも早い。数字が読めても特にすごいことではなく、この段階で子どもが数字の概念(どっちが大きいか小さいか)などが理解できているとなかなかすごいらしいです。もちろんジン君はただの暗記の方です……。
数字のカードのイラストはこちらの絵本が元になっているということで、さっそくこちらも購入。
1, 2, 3 to the Zoo
いろんなタイプの絵本があるけれど、ペーパーバックはすぐに子どもが破いてしまうし、ボロボロになりやすいので、1歳半の息子にはボードブックがいちばんいいなと思っています。(私が買ったのはボードブックです)
すべてのページに小さいネズミが隠れていて、それを探すのが子どもは大好き。もうどこにネズミがいるのかわかっているのに、毎晩「読んで」と持ってきます。
ちなみにうちではネズミのことをチューチューマウスといって呼んでいまーす。
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